住宅ローンの常識と非常識 マイホーム購入時に考えるローンの上手な使い方①

マイホーム購入を考えた時、誰もが頭を悩ませるのが住宅ローンですよね。

人生最大の買い物だし、みんな上手に使いたいと思うはず。今回は、住宅ローンの常識と非常識について、特に借入金額に焦点を当ててお話ししていきます。

よく「頭金は2割くらい用意して、ローンの金額はできるだけ少なくした方がいい」なんて言われますよね。確かに、金利がもったいないって考えもあるでしょう。

でも、実は頭金を出さないメリットもあるんです。具体的に見ていきましょう。

物件価格4,700万円、諸費用300万円で、合計5,000万円必要だとします。
金利0.7%、35年の住宅ローンを使うとして、2つのパターンを比較してみます。

  1. 王道パターン:2割の頭金500万円を用意
    • 借入額:4,500万円
    • 月々返済額:120,834円
    • 返済総額:50,750,208円
  2. フルローンパターン:自己資金ゼロ
    • 借入額:5,000万円
    • 月々返済額:134,260円
    • 返済総額:56,389,153円

一見すると、1の王道パターンの方が月々の支払いも抑えられるし返済総額で約564万円お得に見えますよね。

でも、ちょっと待ってください。もし、使わなかった現金500万円を運用に回したらどうでしょう?35年間、仮に年利5%で運用したとすると、なんと27,580,077円にまで増えるんです。

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さて、比べた時にどちらに魅力を感じましたか?
現金は運用に回して、フルローンで借りてしまうという選択も良く見えたのではないでしょうか。お金が手元に残っていることも何かと安心感ありますしね。

こうしましょうね!という話ではなくて、こういう違う視点での考え方を知っていることが重要だと思います。
もちろん、投資にはリスクもあるし、人それぞれの事情もあります。でも、こういった考え方があることを知っておくだけでも、選択肢が広がりますよね。

この記事が、みなさんのマイホーム購入の参考になれば嬉しいです。住宅ローンを怖がらずに、賢く活用していきましょう。